- けっこう
- I
けっこう【桔槹】〔「きっこう」とも〕はねつるべ。II
「臂をまげて~の水より外をしらず/浮世草子・一代男 8」
けっこう【欠航】定期運航の船舶・飛行機が予定の運航をとりやめること。III「嵐で~する」
けっこう【欠講】予定の講義を行わないこと。 休講。IVけっこう【決行】思い切って行うこと。V「夜襲を~する」「雨天~」
けっこう【結構】※一※ (名)(1)物を組み立てて, 一つのまとまった組織・構造物・文章などを作り上げること。 組み立て。 構え。 構成。「文章の~を考える」「凡百学術の相組織~する所以を論述せむと/明六雑誌22」
(2)特に, 善美を尽くして物を作ること。 また, そのもの。「~を尽くした邸宅」
(3)計画。 企て。 もくろみ。「ひとへに基房滅ぼすべき~にて候也/平家 3」
(4)準備。 用意。 したく。「さして~するとはおぼえず候ひしかども/御伽草子・三人法師」
※二※ (形動)〔結構※一※(1)が見事であるという意から〕(1)すばらしくて難点がないさま。「~な話」「~な出来栄え」「~なものをありがとう」
(2)満足できる状態であるさま。 その状態で十分であるさま。「お元気そうで~ですね」「その服装で~だ」
(3)それ以上を必要としないさま。 十分。「もう~です」
(4)気立てのよいさま。 お人好し。「扨も扨も~な伯父ご様ぢや/狂言・止動方角(虎寛本)」
※三※ (副)十分とはいえないが, ある程度要求にこたえているさま。「~役に立つ」「~おいしい」
~毛だらけ猫灰だらけ大変結構だという意の地口。~は阿房(アホウ)の唐名(カラナ)好人物すぎるのは愚か者と同様である。VIけっこう【結講】〔仏〕 講会(コウエ)が終わること。VIIけっこう【血行】血液の循環。 血の巡り。VIIIけっこう【頡頏】(1)鳥が舞い上がり舞い下りること。(2)互いに優劣がないこと。 拮抗(キツコウ)。「其速力の如きはモンゴリヤ号と~す/八十日間世界一周(忠之助)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.